ジャズヴォーカルって低音で歌うんじゃないの?

いいえ、そんなことはありません(笑)。
お持ちのジャズヴォーカルの音源でご自分のレパートリーのものがあったら、できる方は聴きながらピアノで音を拾ってみましょう。
スモーキーな低音に聞こえる声質のヴォーカリストでも意外に高い音域を歌っていると気が付くのではないでしょうか?
自分より低音域を歌っているように聞こえていたヴォーカリストが、思ったより高い音を出していること結構あります。

声質によって聴いている人に聞こえやすいkeyがある

ちょっとスモーキーな声がとても魅力的で、低音で歌いたいと思う気持ちとってもよ~くわかります🙂
keyの設定について書いた記事でも書きましたが、その人の音域にあったkeyの設定は基本ヴォーカリストにとっては「譲れない」ものになります。
とはいえ、レジェンドのヴォーカリストたちの音源をよ~く聴くと、意外と高い音まで出していて、それが聞こえやすいということに気づきませんか?
そして、そのヴォーカリストの声でその歌での聴きどころが一番生きるkeyを設定しています。
もう半音、一音下げたりしても歌えるけれどあえてそのkeyを選んでいるのが普通なのです。
(そこがやっぱりさすがレジェンドたちですねぇ~)
ここまで読んでいただいて、そんな風になれたらいいなぁと思った方も多いかもしれません。
だけど、高音域ってつい力が入ってしまうのよねぇ・・・と思う方もいるかもしれません。

高音域の練習ってむずかしい?!

高音域の発声練習
確かに力が入ってしまうという方は多いかと思います。
「力入れるな、力抜け」っていわれても力はいるし~😅という方
まずは、ドレミファソファミレドやドミソミドのフレーズで歌うということはちょっと置いておいて、以下のこんな練習から始めてみましょう

蚊になったつもりで(笑)

①まずできるだけ高い音でハミングをしてみましょう。

②そのハミングの声が蚊が飛んできた時の高いあの音(イラっとするかもしれないけど😅)をイメージしてそれをまねしてください。

これをことあるごと隙間時間などに繰り返しやってみてください。
ハミングも蚊の飛んでいる音も力が入るイメージないですよね?
もしできるならば力いっぱいのハミングを歌ってみてくださいね(笑)。
絶対ハミングになりませんから😂
蚊の飛んでいる音も、蚊は精一杯飛んではいますが、人にとっては耳をふさぐような大きな音ではないですよね。
小さい声で力を抜いて高音部を出すトレーニングになります。

③ ①と②に慣れてきたら、そのハミングの声の大きさのまま(その力加減のまま)「あ~」と口を開けてみましょう。
意外と力を抜いても高音部が出せることに気づくと思います。

③までの練習を細かくどこででもできるところでくりかえしやってみたところから、普通の発声練習のフレーズの高音域のところでハミング➡ハミングの時の力の抜け具合をキープしながら通常の発声トレーニングで歌ってみるというのを交互にやってみてください。
その時に注意したいのは息を力いっぱい吐いたり大きな声を出そうとしないこと。
この練習は力を入れないで高音部を歌えることを身体に覚えてもらうというトレーニングです。

ピアノを使ってのスケールでの発声練習だけがトレーニングではありません。
楽器がなくてもできるのでよかったらやってみてくださいね。


区切り線1

ミニアルバム "Come Rain or Come Shine" 発売中

Links