英語のネイティブスピーカーではないヴォーカリストのアルバムお勧め Ann Burton
本日は気まぐれにお勧めボーカリストの記事です。
私たち日本人のボーカルは帰国子女でもない限り、英語に関してはネイティブスピーカーではありません。
本当ならば、ジャズの本場アメリカのボーカリストの作品を参考に勉強したり、そういった人を紹介するといったところなのですが、自分と同じネイティブスピーカーではないボーカリストの作品をあえてご紹介します。
私はAnn Burtonの作品を聴いたら勇気もらえます。
Ann Burtonてどんなジャズボーカリスト?
Ann Burtonはオランダのアムステルダム生まれ
もちろん母国語は英語ではありません。
それでも英語の歌以外は歌わない姿勢を貫いていたそうです。
母国語ではない分、歌詞、英語ともに真摯に向き合って歌ってこられているのだなあと聴いていて感じます。
代表作のアルバムは「Blue Burton」、「Ballad & Burton」
選曲のセンスも定評があり古い曲や新しめの曲(当時ではイーグルスなど)をバートン流のバラードに歌いあげてしまいます。
本国では妥協をしないタイプのボーカリストのため、商業的に派手にみられてはいないものの、1974年に日本で日本人ミュージシャンとレコーディングをしており(By Myself Alone)、日本人には情緒・味わいのある語り口の歌に定評があったのかもしれません。
より詳しくエピソードを知りたい方は下記の本なんかはお勧めです。
「何でそれが好きなのか説明しろ」
だいぶん昔(?)にこんな感じのことを言われました。(怖い言い方だなあ)
まあ、うまく説明できなかったんですけれども・・・だって、怖くて・・・
ただ、人にわかるように明確に言えるということは大事なんだなと最近よく思います。
なので、ここで今書きます(笑)。
ボーカルって当然ですが歌詞があるでしょう。
その歌詞をネイティブスピーカーじゃないのにこんなに味わい深く表現できるってすごくないですか?
もちろん日本人のジャズボーカリストにも素晴らしい方はおりますが、Ann Burtonの表現力は目指すべきものがあるなと常々感じます。
また、当然日本国内でのみ活動していれば、伴奏するミュージシャンもほとんどの場合日本人。
歌詞をちゃんと聞きながら伴奏してくれている人はごくわずか。
しかも何度も演奏はしているのに、歌詞の意味を全く知らないっていう話は結構ありません?
(それでいい演奏がとかいい歌がとか語れるの?)
しかも、「歌詞なんか、発音なんか」と歌というものを理解してくれない、ある意味見下している人まで・・・
それはオランダでも同じだったかもしれません(もしかしたらですよ)。
その環境の中で妥協しないで表現する姿勢。
かっこいいなと思います。