年始に病院の話って何よっって自分でも思います(苦笑)
今回のテーマは、体調の異変とお医者さんに行くタイミングです。

先に結論を言うと
「とにかく早く病院で受診してください」

実は、年末年始に鼻水が止まらなくなって、年が明けてもあまり状態がよくないので、慌てなくてもいいかなとは思いつつ、今後の練習や準備など思い通りに進まなくなるのも嫌なので、ちょっと診てもらおうかなと耳鼻咽喉科へ気軽な気持ちでいってきました。
(ちなみに年末年始に抗原検査を4回受けましたがすべて陰性でした。)

かくかくしかじか症状を話したら「レントゲンを撮ります。」と言われ、レントゲンをすぐさま撮って吸入治療しながらレントゲンの仕上がりを待って、ものの5分ほどで結果を見せていただきました。
お医者様 「蓄膿症ですね。」
私 「かぜの終わりどきじゃないんですか(汗)?」
お医者様 「鼻水に色がついていたら、ほぼほぼ蓄膿症です。抗生剤をちゃんと飲まないと治るどころかその状況が続いてしまいます。治療を始めるのが遅いとその分治りも遅くなります。」
私の心の中「蓄膿症ってそんな病気なの?!?!」
というわけで、お薬の治療となりました(汗)。

レントゲンは、鼻の空洞を見るためで、正常の人は黒くうつりますが、私は白くなっていたのでした・・・(汗)。
早く受診してよかった・・・・

ボーカリストがお世話になるのは耳鼻咽喉科!?

風邪症状などで鼻やのどに違和感がある時は何かと不便ですよね。
熱があるわけではないし、病院行けばいいのかな・・・?と思うことありませんか?
昨今の状況で抗原検査をして陰性だというときにどこの科にかかるのか?
普段通院している内科があれば、症状が軽い場合はそのお医者様でもいいかもしれませんが、のどや鼻に強く症状がある場合、ダイレクトに耳鼻咽喉科を選択するのがベストかなと思います。
のどの痛みや鼻水の症状の緩和などの薬は内科でも的確に出してもらえるのですが、のどの調子や鼻の調子を早く改善するというボーカリストにはとにかく重要なことを叶えるためには耳鼻咽喉科に行きましょう

だいぶん前に、生徒さんから「どうやったらのどの調子が早く治りますか?」と質問されたことがあります。
私の答えは「耳鼻科に行ってください。」でした。
また、「どののど飴をなめたら早くよくなりますか?」というのも聞かれたことがあります。
のど飴では治りません。痛みや不快感を和らげることはできても根本的に治るものではありません。
必ずお医者さんに行きましょう。
また、ある生徒さんからは、「声が前はよく通ったのにガラガラになって出にくいのでトレーニングでなんとかしてください」とも言われたことがあります。
「まず耳鼻科で検査してください」と回答しました。
しかも、「お母さんが「いやいや怖い~」と言って受診させてくれない」と次週に訴えてきたので、「お父さんに頼んで何んがなんでも受診してください」と回答しました。
結果、その生徒さんは病気が原因ではなかったのですが、「病気ではない」ことを診断できるのもお医者様だけです。
身体が大丈夫じゃないとレッスンはできません。

生命の危険にすぐつながらなくとも早く受診を!!

ここで、未成年のお子様を持つ方、このブログを見ている方が未成年の方に特に強く申し上げます。
のどや鼻の不快感、耳の不調などすぐさま命にかかわらない場合、親の仕事が忙しい、本人の学校や部活が忙しいなど受診が遅れがちになります。
未成年の方だと、症状が出ている以外のところは身体が基本元気なのでそのうち治るかなという淡い期待を持ってしまいがちです。
けれども、実際にはお医者様じゃないとわからないことがたくさんあります。
お金も時間も使いますが、のども鼻も耳も代わりが用意できるわけではありません
症状が続く、早く治したいならとにかく早く耳鼻科に行きましょう。
また、未成年のお子様は治療費を自分で出せるわけではないので、保護者の方がそれを負担しますね。
「若いんだから気合で治せ!」というのは現代では時代錯誤です
様々な医療機器でデータをとって治療法や的確なお薬を見つけることもすぐできるので、お子様が調子が悪い場合はすぐにお医者様に連れて行ってあげてください。
自分ではわからないうちに菌が入り込んでいて手遅れになったという、ぞっとすることに繋がらないようにお願いします。

私はその昔(でもないか)、業界の先輩から「そんな些細なことでいちいち病院へ行くな」と言われたことがあります。
私にとってそれについてはもともと「聞けない話」であり、今回、直感も働いたので受診しました。
(その方より「直感を信じるな」とも言われたことがあります。ひどい話ですよね。)
今回、症状が出て日が浅い状態で受診したので、治療も薬をきちんと飲めばよいという結果で済んだのです。

自分の症状は自分で責任を持たなくてはいけません。
例えば、部活を休むと先輩や顧問の先生から何か言われるのが「怖く」ても、それよりも悪化することの方が「怖い」と思ってください。
学校の先生も先輩もあなたの身体の責任は取ってくれません。
保護者の方はお子様に対して責任があるものの、手遅れになったりしたら代わってあげられるものでもありません。
(ちなみに緊急性が薄いと思われがちな眼科の受診も同じですね)

ちなみに今までかかったことがあるのは・・・(汗)

これまでに耳鼻科にかかったのは、アレルギー症状以外に「声帯結節」で受診したことがあります。
かれこれ数年は前の話です。
なんだか咳も続くし、声が出にくいという状態が続いて、とうとう声が出ないとなったときに受診しました。
カメラを入れて確認したところ、「声帯結節ができかかってる」という状態でした。
この声帯結節は、咳が続いてもできてしまうみたいですね・・(厄介だ)
声を出すときに「息を吐く」のは当たり前なのですが、強く吐いてはいけないのです。
(あと、強く吐けば声が響くわけでも大きくなるわけでもありません。)
咳なんかは強く息を吐きますので、咳症状も続くならば声帯にはとても負担になります。
市販のものではなくお医者様に薬を選んでもらってそれを飲みましょう。
その時にお医者様から言われたのは「普通の声の大きさで話すようにして」でした。
「こそこそ話のような息だけで話すのはやらないで」ということです
こそこそ話は息を強く吐かないと相手に何を言ってるか聞こえません。
息を整体に強くぶつけるので負担がかかるのです。
だからやってはいけないのです。
症状のある時はそういった話し方や息の使いかたはNG だそうです。

余談ですが他にかかるとしたら歯科かな

歯の状態が歌にどの程度影響するのかは人それぞれだと思います。
虫歯やらいろいろな症状はやはり歯科でないとわからないので、こちらは悪いところがなくても虫歯予防のため定期的に検診に行きましょう。
私は虫歯はありませんが3か月に1回行きます(というか、来てくださいって言われて必ず予約を取られます)。
また、歯の健康とはちょっと違いますが、歌うと口元はどうしても見えるので、歯並びが気になる方は矯正なども検討するのもよいかもしれません。
あるお店のオーナーさんがあるボーカリストさんに歯の矯正を勧めたことがあるそうです。
生命に特段影響は及ぼさないけれども「大事なこと」ととらえているそうです。

なんでもなくても定期的に見てもらうのもアリです!

症状がなく大丈夫であるかどうかはやはりきちんと見てもらわないとわかりません。
先に書いた声帯結節になったことがきっかけで、私は半年に1回くらい耳鼻科で見ていただいています。
自分の身体のことは、自分以外だれも責任をとれないので、自分の身体の声をよく聞いてくださいね。

結果を出すことよりも健康である方が重要

前にどこかの記事に書いたかもしれないエピソードです。
色々と音楽活動を一緒にさせていただいていたピアニストがあるとい先輩に対して
「練習をがんばりすぎて腱鞘炎になったんです。」
と元気よく(ここが謎(笑))言ってました。
それを聞いたその方は、
「うまくなることより健康でいることの方が大事だと思うよ。」
と言ってました。
私はその時ピンと来なかったのですが、つまり、
「健康を害すると普段自分ができていることまでできなくなってしまい、後れを取ったり、健康を取り戻した後に挽回するのが大変だよ」
というアドバイスだったのだと思います。

体調崩すと思うように声が出ませんね。
無理して練習をしてしまうと、炎症を長引かせたり変な癖を身に着けてしまうかもしれません。
まずは先に病院にかかりましょう。

学校が忙しい部活が忙しいという人も、結果を出すためにあえて休んできちんと専門家に相談しましょう。


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