この記事は、以下、拙い手書き感満載の画像が大々的に載っております。
どうぞ笑ってお許しください・・・

コードの表記にドキリ?!

皆さん、楽譜のコードをミュージシャンの方に直していただいたりしたときにこんな表記を見てびっくりしたことありませんか?
「これ、何だろう?」と質問せず(場合によっては怖くて質問せず(笑))、ちょっとオロオロする気持ちになったことがある方もいるかもしれません。


この表記は何?!

上記の写真のコード表記は、コードを記号で省略してあるものです。
小文字のmが書いてあるわけでもなく、♭や♯が書いてあるわけでもなく、その省略記号の意味が何かを知っていなければ当然動揺しますよね。
この記事では、そんな省略記号について、そして、それを使うメリットについて書いていきます。

まず、コードについて基本的なことは知っておこう

省略記号を理解するにしても、そもそもコードを理解しないと記号の意味も覚えられないかと思います。
つまり、記号の単なる丸暗記はよくないよということです。
フフフ・・・
楽譜やオタマジャクシや楽論がわからないよ~って逃げずに少しずつ向き合っていきましょう。

Cメジャー・セブンス

以下のような表記方法があります。
下にはありませんが、「Cj7」と書く人もいます。


Cメジャー・セブンスは、ド(C)をルート音にした「ド・ミ・ソ・シ」の和音の塊です。
楽譜に書くと下の写真のようになります。
(手書き感が満載やけど・・・)


ちなみに、大文字のMが付かないで数字の7だけつけたものが、C7「Cセブンス」です。
メジャーセブンスは長7度(シ)の音が重なりますが、7だけついている場合はこの「シ」が「シ♭」になります。


Cマイナー・セブンス


ド(C)の上に短3度(ミ♭)の音と長3度(ソ)の音を重ねたCm(Cマイナー)というコードに短7度(シ♭)を重ねた和音の塊です。
楽譜に書くと下の通りです。
短7度が付かないCmの時よりも少しだけ暗さが緩んで柔らかい響きになります。



Cディミニッシュ・セブンス


表記の仕方ですが、セブンスの7は省略されることが多いです。
単純に覚えやすくなるように言いますと、先に出てきている「Cm7(シー・マイナー・セブンス)」の「シ♭」にさらに♭が付いたもの。
楽譜に和音を書くと以下のようになります。
鍵盤では「ド・ミ♭・ソ♭・ラ」と押さえればよいのですね。


Cマイナー・セブン・フラット・ファイブ または Cハーフ・ディミニッシュ


私はこのハーフディミニッシュがなかなか理解できずに(笑)覚えられずに(笑)、出てくるとドキドキしてました。
逆に省略記号よりはCm7ー5と書いてある方が私にとっては理解しやすいのですが・・・
先に出てきたCディミニッシュは第7音が♭が二つ付いていましたが、シ♭のままになっています。
「ド・ミ♭・ソ♭・シ♭」という音の塊ですね。
省略記号を使わず表記するときは、ミの音がフラットになるのは「m」という文字で書きます。
しかし「m」のままにしておくと、ルート音のドから5番目の音が♭するということは表記しないとわからないので「♭5」または「ー5」と書きます。
和音を楽譜に書くと下の通りです。


Cオーギュメント


「+」って何やねん!?って思いますよね(笑)。
「♯」を「+」と表記していると思ってくださいね。
「ド・ミ・ソ」の和音のソの音が半音上がり(シャープして)「ド・ミ・ソ♯」となるということです。
この「aug」はAugumented(増大した)」という意味です。
ソの音が増大したと考えればよいのかな・・
イメージはしやすいですね。
楽譜に和音を書くと下の通りです。


どうして省略記号で書くのか?

まず、コードをたくさん書いたり直したりしないといけないとき、あまりに書く文字が多いと面倒ですよね。
なので省略記号を書くというのもあるのですが、もとより演奏中に見るために書かれているもので、考えずともパッと判断できるように書いてあった方が譜面を見て伴奏する人、演奏する人にはとても親切なのです。

例えばこれをパッと見て瞬時に判断できますか?


どうでしょうか?
ちょっと考えてしまいません?
ドキッとしませんか?

コードの表記のルールとしてまずルートの音のアルファベットを一番大きく書き、マイナーやメジャー、数字などはそれよりも小さく書かなくてはいけません。
上記の表記だとマイナーの「m」とメジャーの大文字の「M」がほぼ同じ大きさで書かれていて、楽譜を見た人が一瞬「んっ??」となりやすいのです。
演奏は瞬間瞬間の反射が必要になります。
なので一瞬とはいえ「ん?」と考えさせられる楽譜はちょっと不親切だということです。
ちなみに省略記号で書くと下の通りです。


そして、和音で書くと下の通りです。


C-△7の方がパッと見てあパッと判断しやすくありませんか?
もちろん記号やコードのことを知っているという前提ですが・・・
伴奏してくださる方には省略記号の方が考えずに判断できるのだと思います。

義務ではないけれど省略記号での表記の方が伴奏者にとっては見やすいのかも

私の書いてきた楽譜は、現時点でほぼ多くがこの省略記号では書かれていません。
そもそも最初から省略記号を知っていたわけではなくて、コードを直してもらって「そんな表記方法があるのかぁ!!」と最初は思っているだけでした。
なのでマイナーは「m」で書いてあることがほとんどですし、ディミニッシュも「dim」と書いてます。
唯一メジャーセブンスは「△7」と書いてあることが多いかな。
この大文字のMや小文字のmなどをパッと見るときに判断しやすいように書くのはちょっと無理があるかなと感じたのでそうしています。

その他、コード表記の際に気を付けること等々

①ルート音のアルファベットを一番大きく書き、マイナーやメジャーなどの表記はそれより小さめに書くこと。
②♭5とか♭7とかく場合、一瞬だとルート音に♭がついていると誤解されやすいので括弧をつけて(♭5)と書いたり、それこそマイナスを使って「ー5」と書くとわかりやすいのでオススメです。
③マイナーのmとメジャーのMは並べない方がよいでしょう(なので省略記号というわけです)。
④ほかにsusu4とかadd9とかを見かけると思いますが、その都度コード表を利用して確認しましょう。

コードについて他、楽譜についてお勧めの書籍

以前も紹介しています。
コード表も巻末にありますし、省略記号も一緒に説明されています。


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というわけで、私もまだまだ理解不足が多いのですが、コードの表記についてでした。
楽論や楽譜・コードのことがわからないということに劣等感は覚えないで取り組んでいきましょう。
ちょっとずつでいいから調べながら確認しながら学んでいこうと思うのがベストですね。

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