おうち時間で歌う身体の使い方を見直す 2
歌う時の姿勢を見直す前に鏡で今の身体をチェックしよう
まず、正面に鏡を置いて、自分の姿勢が曲がっていないか見てみましょう。
または誰かに見てもらいましょう。
次に、横から自分の姿を見るのは難しいので、横から全身をスマホなどで撮影する、または撮影してもらいしょう。
姿勢のチェックポイント
□正面から見て、両肩の高さが同じか、どちらかが高く傾いているか
□顔がまっすぐに見えるか、顎が前に出ていないか
□横から見て、耳と肩、ひじ、手首、ひざ、足首が一直線になっているか
□顎が出ていないか
□重心が前すぎたり、後ろすぎたりしていないか
以下の図を参考にご自分の姿勢を確認してみてくださいね。
(しかも手描きやん(笑)。幼稚園児の方がうまいかもしれん(笑)どうぞ絵のレベルについてはご容赦ください!!)
図の赤い点のところにシールを貼って横からの姿勢を撮影してみると、今どんな姿勢かわかりやすいかと思います。
簡単姿勢リセットの前とリセット後で実験 自分の重心の癖に気づく
さて、実験です!!
① まず、いつも通りの姿勢で、自分にとって声は出るけどちょっと高いなと思う音で歌う、
またはレパートリーの1曲のサビの部分で音域が高めのところを歌ってみる。
その時の重心の感覚を覚えておきましょう。
② 壁を背にして、後頭部、肩、背中、お尻、かかとを壁につけて立つ
この時の重心の感覚を感じる
⇒壁立ちをする前と重心はどう違いますか?
壁立ちの方が重心が前に来ている → もともとの重心が後ろより
壁立ちの方が重心が後ろに来ている→ もともとの重心が前より
③ 壁立ちの姿勢と重心をキープしたまま、最初にうたった高さの音やフレーズを歌ってみる
④ 壁立ちの時の声の響きはどうでしたか?
息の感覚はどうでしたか?
背筋や腹筋の筋肉の動きはどうでしたか?
どうでしょうか?
声に芯が入ったり張りが出たりしませんか?
こちらの実験はビギナーの方でもレッスンで実感していただくことがほとんどです。
壁立ちした時の姿勢と重心をキープして歌い続けられると、より身体をしっかり使って歌えるわけですね。
鏡とスマホ撮影でのチェック・簡単姿勢リセットでも身体が曲がっている人は・・・
姿勢リセットの方法でも身体が曲がっていたり、正しい姿勢をとるのが難しい方は、
「接骨院や整体に行く」という方法もありますが、今のご時世(2020.4.25現在)
ではそれは難しいので、以下の本をお勧めします。
ひととおりやるのに15分ほどかな。
行ったあと、身体が楽になるので続けたくなると思います。
ゼロトレ (日本語) 単行本
内容(「BOOK」データベースより)
羽が生えたように軽くなる。ニューヨークで話題の最強のダイエット法ついに日本上陸!ちぢんだ各部位を元の位置に戻すだけでドラマチックにやせる。
著者について
石村友見(いしむら・ともみ)
NY在住の現役女優。ニューヨーク・ヨガ創始者。劇団四季『ライオンキング』女王サラビ役で出演。その後、単身ニューヨークへ。35歳で2000人の中から抜擢されブロードウェイミュージカル『ミス・サイゴン』ミス・チャイナタウン役を射止める。その後、ニューヨークにてヨガスタジオ「ボディトーン・ニューヨーク」を創設。体の各ポジションを元の位置(ゼロ)に戻すことで、キレイにやせて、体の不調も改善する「ゼロ・トレーニング」(ゼロトレ)を考案し、話題を呼ぶ。本書が初の著書。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
石村/友見
「ゼロトレ」考案者。ヨガスタジオ「Body Tone New York」代表。女優。ニューヨークにてヨガスタジオ「Body Tone New York」を創設。講演、ワークショップなども多数。『ゼロトレ』が初の著書(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
まとめ
1 まず、鏡で自分の全身を冷静に、よく見ること。できれば写真を撮ってみる。
2 横から見て耳と肩、ひじ、手首、ひざ、足首が一直線になっている。
3 壁立ちで立った時とそうでないいつもの立ち方で足の裏にかかっている重心が違う場合、正しい重心で立っていない(つまり声が出にくい)ので、まず重心を感じて、正しい位置に持っていけるように毎日意識しよう。
4 正しい位置で立った時に歌ったり声を出してみた時といつもの立ち方で出した声の違いを感じよう。違いが分かれば姿勢のリセットをしようと自然と心がけられるようになります。
5 どうしても正しい姿勢がキープできない人は、(今は無理かもしれないけど 2020.4.25時点)整体や接骨院に行ってゆがみの矯正をしてもらうとよい。
6 毎日のストレッチでゆがみを改善に持っていけるので、何かしらのストレッチ(ご紹介した本など利用して)を生活に取り入れよう。
というわけで、おうち時間で歌う身体の使い方を見なおす2でした。
どうぞ皆さん、外出自粛中ですが、お体に気を付けてお過ごしください。