【楽譜は財産です‼】 自分の楽譜も他人の楽譜も大切に扱おう
ジャムセッションでもライブでも必須になるのが楽譜です。
新年早々から小うるさーいことを言いますが、楽譜の管理や扱いについて書いていきます。
楽譜の管理が大切な理由
楽譜の管理が大切な理由って何だと思いますか?
私が思うのは以下の理由です!!
楽譜ってそもそも無料じゃないから
皆さん、やりたい楽曲が見つかったら、「さて、次は楽譜だ!」と楽譜を探しますよね?
楽譜を手に入れるときは、
・楽器屋さんの楽譜コーナーへ行き買ってくる
・インターネットで楽譜を有料でダウンロードする
・コンビニのぷりんと楽譜で購入する etc..
という感じで、お金を払わないと手に入らないわけです。
そして、手に入った楽譜を自分のkeyに書き換えたものを用意するわけですが、
その手間たるや、結構大変(手書きならなお)です。
楽譜作成ソフトで入力して転調する方法もありますが、これもそもそも入力する手間があります。
ジャズスタンダードの楽譜がどんなkeyでも出せるアプリかソフトもあるようですが、無料なわけがありません。
その楽譜を大切に慎重に扱わない理由はあるのでしょうか??
楽譜の値段プラスαの価値もある
買ってきた楽譜そのものをそのまま使う場合は、自分のkeyにあっている場合のみですね。
先に書いたように、自分で転調して楽譜を仕上げれば、その手間もプラスαとなります。
さらには、その楽譜をもとにアレンジする場合もあります。
ライブの企画によっては、特別なアレンジを施すこともあるでしょう。
このアレンジは歌う予定のボーカリストに合わせて作られるのがほとんどです。
一緒に演奏するバンドのメンバーが考えてくれることもあれば、ボーカリスト主催で
特別なコンサートをする、音源を録音するなどです。
その場合、ミュージシャンにアレンジ料を支払いお願いすることがほとんどです。
ですから、もともと手に入れた時の楽譜購入代にアレンジの手間やその費用、
そして歌うボーカリストのイメージがその楽譜の付加価値となってくるのです。
ライブやセッション後、基本的には楽譜は回収しよう
うっかり忘れがちです・・・・・(汗)
演奏後はバンドの方から回収する癖をつけておきましょう。
ただ、近々また演奏する機会がある場合、そのまま預けるという場合もありますね。
ここがちょっと落とし穴なんです。
これの繰り返しをしていると、本当に回収を忘れられた楽譜が出てくるのです。
それで、そのままになった場合、その楽譜に名前が書いていない限り預かったミュージシャンは
誰から預かったのか忘れてしまうこともあります。
ここから、ちょっと気になった話・・・
そういった楽譜を預かっているミュージシャンが別のボーカルさんと演奏したときに
どういうわけかその楽譜がそのボーカルさんの手にわたり、そのままライブで使用していたという話を聞いたことがあります。
これはいただけなくて、別のボーカルさんの楽譜が自分の手にわたってkeyが同じだからそのまま使うという行為は、
もとの所有者のボーカルさんにしてみたら気分悪いですよね。
そして、ここから自分が経験した話です。
ボーカリストさんがあるライブで自分のためにアレンジされた楽譜で歌いたいということで、共演予定のミュージシャンにその楽譜をリハーサル前に預けていました。
リハーサルのためにほかのミュージシャンの分もコピーしなくてはならないときに、同席していた私に向かって、
「これ、3部コンビニでコピーしてきてくれる?そうだ、自分の分も(今後やるかもしれないし参考のために)コピーしておいたら?」
と言われたことがあります。
当然コピーなどしませんでした。
アレンジされているということは、結構お金がかかっているのです。
それを所有者本人の了解なくコピーなどしてはいけないとわかっていたのでしませんでしたが、結構なベテランミュージシャンでもそのような感覚で楽譜を扱うことにちょっとびっくりしたことがあります。
まあ、手元の楽譜があると、他人のものであるにも関わらず、意外と気楽に扱う人もいるということです。
私の楽譜が、そういった目には今のところあっていないと思いたいですが、こういった可能性は出てくるので、管理はやはり自己責任もついてまわるのですねぇ~
ここから対策と注意点
楽譜の右下に必ず名前を入れておこう
迷子になっても戻ってきやすいように必須です。
名前がないものに気づいたら名前を入れる癖をつけておくとよいですね。
あと、私は楽曲のタイトルの横にちょっとしたイラストを入れることもあります。
手間のかからない程度のイラストならば、邪魔にならないし、名前見る前に誰のかわかってくれるかも(笑)
楽譜を預ける場合は念をおす
リハーサル前に練習しておきたいなどの理由から、楽譜を預かりたいというミュージシャンは信頼できると思います。
ただ、どこで楽譜が迷い込んでしまうかわからないので、クリアファイルを用意して、
ほかのボーカリストのものと混ざらないように念を押してお願いしておきましょう。
(念を押していましたが、まだ帰ってこない楽譜があるのよねぇ・・とほほ・・・)
楽譜の取り扱いなど注意点、絶対やってはいけないこと
① 他人に簡単に「その楽譜、私もやりたいからちょうだい」なんて絶対言わないようにしてくださいね!
やりたい曲を探していたのに見つからないってことがあります。
それで、その楽曲の譜面を持っている人がいた場合、どうやって手に入れたんだろう??と思いますよね。
そういう時は、その楽譜はどこの出版社の楽譜なのか、またはどこのサイトで手に入れたのかということを
相手に聞くのはOKです。
その時に、楽譜を譲ってくれる姿勢を見せた場合のみいただいてもよいかと思いますが、
いくらか支払う姿勢を必ず示してくださいね。
または何か必ずお礼をして返してくださいね。
② 所有者以外の人から楽譜を預かったり手にした時も、所有者本人の了解なしに勝手に自分用にコピーしたり使用したりしてはNGです!
所有者、怒りますよ~
先に例を出した話の人は、かな~り怒っていました。
当たり前かなと思います。
③ 楽譜を預ける相手が管理しやすいようにして預けること
ちょっと派手なクリアファイルに入れたり、そのクリアファイルに自分の名前を入れて渡す
楽譜を預ける=財産預ける と思うくらいでちょうどいいかな。
だから楽譜も気持ちよく過ごせる環境を整えて渡したらよいかなと思います。
④「ライブが終わったら基本的に回収しているので返してくださいね」と一言添えて預けること
⑤ ほかの人の楽譜が混ざって自分のところに来てしまったら、なるべく早く本人に戻るように配慮する
⑥ 楽譜を預けられたら、それは『信頼の証』です。
そういうう人に巡り合えるのは幸せです。
そのご縁を大切にしてください。
そして、楽譜を預けるのも相手に信頼を示しているのと同じです。
だから楽譜は大切に扱ってね・・・・
『ボーカリストにとって楽譜』は『ミュージシャンにとっての楽器』と同じくらい大切なもの
ギタリストならギターに
ピアニストならピアノに
ドラマーならドラムセットに
ベーシストならベースに
管楽器プレイヤーならその管楽器に
お金をかけています!
お金がかかっていて当たり前です!
だから、『ボーカリストは楽譜にお金や手間をかけて当たり前』と大先輩ミュージシャンから昔教わりました。
楽譜をタダで譲ってもらえる場合、それは親心のあるミュージシャンやボーカリストが『勉強のために使っていいよ』と『自分の』大切な楽譜を差し出してくださった時くらいです。