今日は、大事な大事なkeyのことについて

一緒にライブをやりませんか?というお誘いをもらうと本当にありがたく、嬉しいものですよね!
ドキドキワクワクしますし、何よりライブで歌えるのですから!

さあ、ここで忘れてはいけない、妥協してはいけないkeyの問題について書いてみたいと思います。

ボーカル曲は基本的にボーカルに合わせていただくのは必須

当たり前のことなんですが、そうじゃない事態になることってあるんです。

例えば、、
any keyで対応できないとか、
管楽器が編成に入っていて、その管楽器に合わない、やりにくいkeyがある
とか、バント編成が大きくて楽譜など準備が間に合わない
とか、、、
何かしら理由があり、様々なようです。

歌い手さんのkey の楽譜が有ればすむならば、自分でそれを用意しておけば良い話なのですが、
たまに、、、
keyは変えられません、バンドに合わせて
ということがあるんです(汗)。

こういう時、バンドのkeyとボーカルのkeyが合ってる曲だけ選んでやりましょう。
(はい、当たり前ですが)
または、自分の音域内でチョットだけkey を変えることが可能なら、やってみるのも勉強になるかもしれません。
その際、必ずバンド練習時に試しにやってみること。
合わなければ、酷ですが出演をお断りしましょう。

管楽器にとって響きが良いkeyがあるように歌い手それぞれに響きが良いkey がある

バンドにkey を合わせてといわれるときは、管楽器が入ってる編成であることが多いです。
(管楽器が入ってるバンドが全てという意味ではありません。また、管楽器編成のバンドがダメという意味でもありません。)
管楽器編成の場合、アレンジで管楽器の響きが映えるものを作ったりしてあって、それをどうしてもそのkey でやりたいということがあるようです。

また、ピアノやギターなどと同じく吹きにくいkey があるようで、曲によっては『このkey ならごめんなさい』とセッションなどでは遠慮されることもあるみたいです。
(こういう対応がダメなんではなく、むしろ歌い手さんのkeyを尊重した対応です)
または、器用な方は、楽器を持ち替えて対応してくださいます。
例えば、アルトサックスからソプラノサックスに変えるとか。

人の身体はそれぞれ違うので、同じ女性でもkey はちょっとずつ違うし、男性keyと女性keyは全然違いますよね。
一番響きが良く歌えるkeyがベストなんです。
そして、聴いてくださる人にとってもそれがベストです(この感覚がとっても大事!!)
だからこそ合わせていただく必要があるんです。

楽器は修理したら音がもどりますが、人間の声帯は取り替えや修理が出来ません

仮に、バンドの方針に従って、自分のkeyに合わないままやったらどうなるでしょうか?

まず、うまいことコントロール出来ません。
すると、このkey でも出来るようにならなきゃと練習を一生懸命やることになります。

自分の音域に合わないものを無理して練習し続けてしまうと、声も出にくくなり、発声がうまく出来ないままやり続ければ声そのものを潰してしまうことになります。

そうなったとき、バンドは責任とってくれるんでしょうか?
『え?あなたの発声に問題あるんじゃない?』
『このくらいの音域出せない自体どうなの?』
ってなったりして(怖)。
(ここまで言う人は滅多にはおりませんが…)

楽器は音が鳴らなくなったら、修理すれば音が戻ります。
歌の場合、身体を壊したら、病院できちんと治療をしても数ヶ月かかります。
その間、無理に歌おうものなら、治りは遅くなります。

ボーカルにkeyを合わせないのはある種、怠慢じゃないかなと思います。

それでもバンドにkey を合わせますか?

経験のある方はより良いkey を提案してくださることもあります

たまたまブッキングで一緒になったミュージシャンが、沢山のボーカルさんと共演されている経験のある方だと、相手の意向に配慮しつつも半音上、半音下のkeyを提案してくださる時もあります。
バンド練習時など差し障りない時に、ちょっとこのkey で歌ってみて〜と伴奏してくださいます。
そういう時はやってみましょう。
合わなければ合わないと言って大丈夫!
先輩かどうかなどで遠慮は必要ありません。

最前列で歌う人にkey を合わせるのは当たり前

これは、key うんぬんの話ではないのですが、東京で歌わせていただく機会があった際、共演のミュージシャンの方が、
『ボーカルが一番偉いんで』
と言ったことが印象的だった記憶があります。
フロント(一番前でパフォーマンスする人)の意見やフィーリングに合わせることは良いステージをするために物凄く重要なんだという意志とプロとしての心構えの現れだなと恐縮かつ感動したのを覚えています。

だから、歌う曲の自分のkey に合わせた楽譜の用意はボーカリストには必須ですし、key についても妥協は本来はしないというスタンスで良いと思います!
keyをベストに持っていくのは、良い演奏と自分の身体(声)を守るためです!



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