早く上達するために休んではいけない?!

早く上達するために、毎日練習、勉強・・・
そのようなやる気、始めたばかりのころや何か近い将来にある目標がある場合必要な時もあります。
でも、物理的に、精神的にも可能でしょうか?
人間なので眠らないといけませんし、適度に意識の切り替えを持つことも必要でしょう。
そして、練習を休むということに恐怖感や罪悪感を覚えるほどになるのは、歌のためとはいえ病的すぎると思います。
真剣なのと病的なほどがんばるのは違うと心得ましょう。

練習はインストールやダウンロードみたいなもの

パソコンで何かの機能を使えるようにするためにインストールしたり、
何かのデータを見たり聞いたりするためにダウンロードしたりしますよね?
インストール中、ダウンロード中にそのほしい機能を起動することはできません。
つまりほしい機能はまだ使えるようになっていないということです。
無事インストールがすむとほしい機能が初めて起動できます。
私は、練習ってインストールのようなものなのかなと思っています。
パソコンのように即座というわけにはいきませんが、身体にできるようになりたいことを
一生懸命繰り返し入れますよね?
例えば、歌詞を覚えるのにしばらく時間を要しますよね?
だからパソコンみたいにすぐできるということはそうないのですが、
これが終わったら次はこれとか、他にもできるようになろうと
慌てて次々手に入れようとして頑張りすぎると、
どれも手に入らなくなるんではないかなと(苦笑)思います。
(どれも覚えられないなんて、ああ、恐ろしいや)

その考え方
「甘い」
でしょうか?

何か練習を一生懸命したら、きちんと休んで整理する時間を持ちましょう。
パソコンだってスマホだって、一日に一定時間は電源をオフにする方がよいと聞きます。
人間はもっとそうなんじゃないかと思うのです。

疲れ果てているのに練習に集中できますか?

朝から夕方まで、家のことやお仕事やらでいっぱいいっぱいの方
その状況で練習に集中したり、新しいこと例えば新曲の歌詞を覚えるなど可能なのかなと疑問に思います。
忙しいから全然できないという悩みはまた別の機会に記事にしようと思いますが、とりあえず休むべき時に
本当に「休んでいるのか」「休めているのか」を見直してみましょう。



正しい休み方とは?

正しい休み方
簡単に言うと「何もしない」ということです。
もう少し突っ込んで言うと「何も考えない」ということ。
ではそれはどうするのか??

私がお勧めしたいのは「マインドフルネス」
瞑想という人もいますが、ちょっとそれより軽いものとお考え下さい。
私は、一日5分ほどするように心掛けています。
心も身体もすっきりするので慣れてくると、またやりたくなります(笑)
とはいえ、どんなに長くても30分以内にしましょうね。
(15分以上になるとマインドフルネスというよりがっつり瞑想って感じになりますね)

マインドフルネスなんて初めて聞くし、どうしたらいいのかわからない方は以下のような本をご覧ください。
マインドフルネスで検索するといろいろ情報も出てきますので、それを利用されてもいいかと思います。
最近はアプリまであるとか。
単純に言うと瞑想だとも言えますが、宗教的でもスピリチュアル系でもなく、メンタル管理のひとつと思ってください。


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休むべき時ってどんな時?

休むべき時はどんな時かととりあえずどうするか
・沢山うたったとき(例えばライブの後、練習の後)
  ⇒しゃべらない、のど飴をなめる、刺激の多い飲み物や食べ物は控える

・音源を研究するために、何度も聞いたり、動画を何度も見た後
  ⇒目を使わない、目・耳を手で温める

・みっちりリハーサルをした後⇒呼吸に意識を向ける・深呼吸・ストレッチ

・人と会って消耗した後⇒ 呼吸に意識を向ける・深呼吸・ストレッチ

・身体の具合が本当に悪いとき⇒ちゃんと布団で寝る、病院へ行く  等々

ポイントは、力が入っていたのを「ゆるめる」ことにあります。

休む(休憩中)にやらない方がよいこと

休む時にやらないほうがよい事を結構やってしまっていませんか?
例えばありがちなのが、「スマホを見る」「テレビを見る」
目を使うことはかなり消耗します。パソコンの使用も休む時はやめましょう。
これだとだらだら時間を使うことになる上にかえって目や神経を疲弊させます。
スマホの電源をOFFにするのがよいかもしれません。

休む時間をあまり決めていないこと。
時間を決めずに休むとかえって休むことに集中できません。
5分、10分、15分など自分の生活スタイルに合わせて「こまめに」休むのがよいです。
(おじゃる丸のように🤣30秒歩いて30分休むのは、時間を決めていたとしても微妙ですが😂)

「休むな」という言葉は相手をつぶす恐ろしい声掛け

「休むな」ということは「力を入れ続けろ」ということ。
そもそも現実的ではないですし、精神にも身体にも良くないのは一目瞭然です。
そういったことをいう人は(つまり精神にも身体にも良くないことを要求、アドバイスする人)
本当に相手のことを思って言っているのかということに疑問を持って良いと思います。
精神的にも身体的にもつぶれてよいでしょうかねぇ・・・と思うのです。

それでも「休む」ことに罪悪感を感じるならば・・・

「休む」ことに罪悪感や抵抗がある人は、そもそも真面目なんだと思います。
つまり「休む」ということに良くないイメージがある、たとえば「サボる」など悪いことです。
なので、新しく良いイメージを自分の中に入れていきます。

「休む」=より力を発揮するためにエネルギーチャージをすること
    =精神の安定を保つこと、取り戻すこと
    =集中力を高められる
こういったイメージを自分の心の中で唱えていきます。
または唱えてから休んでくださいね。
    
もう一つの対策として、何もしないでじっとするのがつらい人は、
とりあえずゆっくりストレッチしましょう。
これだと「なにもしていない」という焦りや罪悪感からは少し解放されませんか?
ストレッチは歌う人に不可欠なトレーニングの一つだし、たとえ歌わない場合でも
身体のため健康管理と考えれば、「サボる」ことにはならないですよね。

タイプ別の休み方 

心理学の先生のセミナーに行ったときに言われていたのですが、
人間の思考回路のタイプは大まか3つに分かれるそうです。
(実際にそれを判明させるには、きちんとしたテストや検査が必要だそうですが・・・)

タイプ1:物事を隅々までチェックしがち、説明も理屈を追求するタイプ
     こういった方は言葉を耳で聞いて物事を理解するのが得意だそうです。
     つまりお耳を使ってくださいということです。
     何も考えないという作業が苦痛でしたら、お好きな音楽を、練習や勉強のためでなく
     休憩の際に聞くとリフレッシュしやすいそうです。

タイプ2:絵やイラスト、色などや見た目にこだわるタイプ
     こういった方は、物事を理解する際にイラストや写真、グラフなどで理解をするのが得意。
     見た目をきちんと気にしたり、メールに絵文字が多い、投稿に写真が多いタイプです。
     こういった方は、パソコンやスマホではない形で写真集や絵を見たりするとリフレッシュできるそうです。

タイプ3:触覚・嗅覚で理解するタイプ
     言葉の説明や絵やグラフの説明ではいまいち理解するのがちょっと苦手なタイプ
     こういった人は絵や写真文章で説明されたチラシを見るよりも、
     「食べたり飲んだり体験したりしないとわからないよ」と直接経験した方が理解できるタイプ
     こういった人は、嗅覚を使ったリラクゼーションやそれこそマッサージなどを受けるのもよいかと。
     (多分、私はこのタイプ)
     時々このサイトでもお勧めしますが、アロマなどを利用しての「お休み」はお勧めです。

自分のタイプに合わせて、上手に「休む」時間を過ごしてくださいね。


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余談:歌う云々の前に誰か(何か)でいつの間にかストレスを感じていませんか?

そのストレス、自ら背負う方向へ走っていませんか?
そこ(その人)から離れることは本当にできませんか?
精神衛生が整っていない状況で歌って、魅力的な歌になりますか?
こういった自問自答も必要かもしれません。


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